2017年3月22日投稿
出来ることなら3日に1度休みを取りたい(無理ですが)、そんな私にとって怒涛の8日間でした。
東京研修から帰り、遅れ気味の事務仕事をアタフタと片付け、14日~19日まで片道2時間半の現場施工、20日、21日と技術研修でクタクタの63歳。
その割には今朝5時に目覚め、おいしいカフェオレ淹れて飲みましたけど。
今回の現場は、昨年6月初めて仕事させていただいた倉敷市児島のメゾネットタイプのおしゃれなアパート別室。
浴室は1216の在来工法で天井高2.3m、壁面は全面タイル、塗装面積17㎡とアパートとしてはかなり大きめ。
タイルのクラックと目地の傷み、そして緩慢な自分の動きに少し手こずりました。
塗装テクニックにこだわったりするくせに、実はかなり不器用な私は、床のシート貼りにもいい冷や汗をかきました。
前回も今回もアパートオーナーに児島の割烹「三松」へ招待していただきました。
とてもグルメとは言えない私にも、この店のレベルの高さは分かります。
「三松 児島」で検索するとすぐ出て来ます。
探訪をお勧めします。
来月桜の咲くころに同じオーナーの別室を施工させていただくことが決まっています。
次回は知り合いの寿司屋さんに招待していただけるとのこと。(不謹慎ですが楽しみ)
研修は三重から1社1名、名古屋から1社2名のご参加。
研修プログラムはこの16年間いくつかのマイナーチェンジはあっても、基本的に同じ内容です。
しかし、研修のノリや流れは毎回違ってきます。
前々回の岡山研修では、何人かに笑い虫が舞い降りました。
意味もなくお互いの顔を指差しながら笑いこけるのです。
それもかなり長時間。
私の顔を指差してお笑いになるのは結構ですし、お気持ちは良く分かりますが、これじゃ研修が進みません。
研修主催者として大変困惑しました。
今回も2日目の午後、笑い虫降臨の兆しがありました。
インストラクターの私は何とか踏ん張り、虫退治に成功しました。
しかし女房は、いつも私が先頭を切って笑いこけていると主張します・・・。
きっと何かの間違いでしょう。
2017年3月1日投稿
条件の厳しい日本で浴槽・浴室塗装を生業としていると、まず、
① 最高品質の塗料が必要だ。
との理解に至ります。
次に、
② 塗料の性能を最大化する施工技術が必要だ。
と痛い経験を通して思い知ります。
痛い経験とは施工の失敗、つまり塗膜剥離です。
だから、ここで言う施工技術とは下地調整を中心とした塗装を剥がさないための技術です。
浴槽・浴室塗装では、①②の必要を満たすことが最優先の課題となります。
①②が満たされていないと、おどろくほど簡単に塗装が剥がれてしまうからです。
この課題をクリアしないと、安眠できません、仕事になりません、会社をやってけません。
事実この業界30数年の歴史で、どれだけ多くの企業が塗膜剥離により破綻して行ったことか。
笑いごとではありません。(笑)
16年前全国リグレーズ工業会を立ち上げた時、上の①②はクリアしていました。
だから、曲がりなりにも今日までやって来れました。
①②をまずクリアして最後に残る課題が、
③美しい塗装です。
浴槽・浴室塗装では、「美しい塗装」イコール「最高品質のスプレー塗装」となります。
「最高品質のスプレー塗装」には、「完成されたスプレーテクニック」と「最高品質の塗装機」が必要となります。
20数年間「美しい塗装」を求めて試行錯誤が続いています。
実のところ浴槽・浴室塗装は、「最高品質の塗料」、「塗料の性能を最大限発揮させる技術」、「ほどほどの塗装機」、「ほどほどのスプレーテクニック」で充分やって行けます。
「ほどほど」が災いして、もし「美しくない塗装」になっても、ペーパーがけによる肌調整とコンパウンドがけにより「美しい塗装」に直せるからです。
お客さまは直した後の「美しい塗装」に満足し、施工者は直す前の「美しくない塗装」に満足できない。
施工者のジレンマと「美しい塗装」の追及はどこまでも続きます。
幸いにも1年前ホーク社の紹介でフジスプレーの温風低圧塗装機(HVLP塗装機)を使い始めました。
「最高品質の塗装機」と確信し、昨年5月から輸入を開始しました。
「美しい塗装」のための「最高品質の塗装機」が手に入りました。
これで、
① 最高品質の塗料
② 塗料の性能を最大化する施工技術
③ 美しい塗装
ほぼ全てが手に入りました。
残るは「美しい塗装」のための「完成されたスプレーテクニック」だけです。
だからこの投稿のタイトルは、「黄金のトライアングル完成 !」ではなく「黄金のトライアングルほぼ完成 !」となりました。
実はスプレーテクニックに完成はありません。
永遠に「黄金のトライアングルほぼ完成 !」のままです。
だからこの仕事は面白いのだと思います。