広島U様邸、FRA浴槽を出張施工で再生塗装しました。
浴槽・浴室メーカーからの依頼で下半分に多数のフクレが発生した浴槽の再生工事を行いました。長い時間をかけて水分が表面仕上層から内部のFRA(Fiberglass Reinforced Acrylic resin)部にまで浸透し、気泡の拡大、気泡部への水分の滞留、フクレ発生へと至りました。 フクレ部の完全除去、FRP(Fiberglass Reinforced Polyester resin)ライニング、リグレーズ工法による再生塗装というプロセスで完全に復元することが出来ました。
フクレ発生部をディスクグラインダーなどを用いて完全に削り落とします。
FRA部のフクレには数箇所水分が滞留していました。
排水口左側壁面の異常部を削り落とすと浴槽に穴が開きました。排水口右側の凹み部もこの後の研削で貫通しました。
浴槽下半分の全面FRPライニングの前に、二つの穴を同じFRPを用いて塞ぎ、補強します。
チョップストランドマット(ガラスマット)にポリエステル樹脂を含浸させながらFRPを3回積層することで十分な強度を確保します。
FRPライニング部の凸凹をWアクションサンダー、シングルポリッシャーなどを用いてひたすらサンディングし、新品時と同じ形に成形します。
Hawk社製UltraGrip4000、Glas-tec9100をスプレー塗装し、全作業完了。
浴槽に混合栓の蛇口や取り付け部が鮮明に映り、鏡面仕上の完成です。
U邸ご家族の皆さま、楽しいバスタイムをお過ごしください。